closed

Report on Crystal Ball Lecture

On July 31st(Sun) KEIO SDM had lecture on Crystal Ball at Keio Hiyoshi Campus.

This lecture was conducted in Japanese, so the report is in Japanese only ...

文部科学省委託事業のEDGEプログラムの一環で、リスク分析ソフトとして欧米の事業会社やMBA等で広く使われてい
る「Crystal ball 」の講習を7月31日(日)に実施いたしました。

講師として構造計画研究所の岡田佳也様をお迎えして、日米での豊富な事例をもとにした講義をしていただきました。
「Crystal ball 」は海外のMBAでは広く使用されているツールにも関わらず、日本では使用しているという話を聞く事が少ないのが現状です。

そこで、名前は聞いたことはあるが実際の利用には敷居が高いと感じている参加者のために、基本的な内容から実際のモデル作成までを丁寧に解説頂きました。

講習は、そもそも「リスク」とはなにか、という本質的な問いから始まり、事業化が将来を知る意義やその為の方法論について解説を頂いた後、モンテカルロ・シミュレーションの利点について共有しました。

その後に、事業計画、投資計画の評価、各種の需要予測、プロジェクト評価など、実務面で使用するための基本的な操作の講習を行い、また、学術論文での使用事例なども紹介頂きました。

論文で使用する事例はあまり公開されていないため、参加した学生からは修士論文、博士論文を作成するために大いに参考になったとの声が多数寄せられました。

質疑応答では、具体的な機能についての質問や論文への応用事例など、時間をオーバーした活発なディスカッションが行われました。


講習後の感想としては

・非常に手軽にシミュレーションができることがわかり、とても役にたった。

・シナリオを分析するのとは違い、「幅」でリスクを捉える事の有効性を知ることが出来た。

・交通需要の分析等、用途を限定して使用していたが、経営分析にも十分使用できることがわかった。

・リスク分析を活用するために、データを適切に取得する仕組みから考える重要性が理解出来た。

・リスク分析という視点を現業にどのように取り入れていくかが課題。

など、ビジネスや研究において、リスクシミュレーションを行う事の有効性を評価する声が多数上がりました。
システムズエンジニアリングを多方面に応用しているSDM研究科の関係者にとって、新しい検証の方法論を学ぶことが出来た非常に有益な講習会となりました。

慶應EDGEプログラムでは参加者の事業構築支援のために、今後も様々な機会を創出していきます。

page top